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SEOと合わせて活用!リスティング広告

SEOと合わせて活用!リスティング広告

SEO対策においては、お金を払って被リンクを獲得し検索上位に表示される方法は使えなくなりました。
Webサイト運営者の地道な努力によってのみ、検索上位を勝ち取れるようになったのです。

しかし、「リスティング広告」なら、お金を払えば検索結果の目立つ位置に自分のwebサイトのリンクを表示させることができます。

SEO対策との違いと事業者選びのポイント

SEOは、検索結果の上位に表示されるために以下のような取り組みを行うことです。

  • webサイトのコンテンツを充実させる
  • webサイトの構造をわかりやすいものにし、検索エンジンが中身を理解しやすいようにする
  • 様々な人から興味を持たれるサイトを作り上げ、被リンクを獲得する

一方、リスティング広告は、検索キーワードを選定し、そのキーワードにお金を払えば検索結果の上位に表示されます。
お金さえ払えば、どんなに貧弱なwebサイトであっても上位に表示させることができるというのがSEO対策との大きな違いです。

しかし、リスティング広告が表示される場所は決まっており、そのリンクが広告であるとわかるようになっています。

広告表示部分に対し、広告ではない検索結果が表示されるエリアのことを「オーガニック検索」と呼びます。
人によってはより有用な情報に早くたどり着くために、リスティング広告のリンクはクリックせず、オーガニック検索の部分だけをクリックするという人もいます。

リスティング広告の表示される場所は検索エンジンによって異なります。
どの検索エンジンも、オーガニック検索エリアよりもリスティング広告のほうが目立つ場所に表示されます。

リスティング広告の表示場所は次の通りです。(2016年5月現在)

  • Google:オーガニック検索エリアの上
  • Yahoo!:オーガニック検索エリアの上と右
  • 楽天スーパーサーチ:オーガニック検索エリアの上
  • bing:オーガニック検索エリアの上と右

SEO対策は効果が出るのに時間がかかるため、手っ取り早く目立つ位置に自社のリンクを表示させたいときにもリスティング広告が活用できます。

SEO対策やリスティング広告を外部の事業者に発注している場合は、SEO対策とリスティング広告は同じ事業者に発注することがおすすめです。さらに、webサイト構築も同じ事業者にするとよりスムーズに運用することができます。

SEO対策事業者とリスティング広告の事業者が違うと、お互い自社の売上のためにSEO・リスティングのどちらかに偏ったメリットをアピールしがちです。
SEO対策とリスティング広告は、自社の戦略や施策に合わせてうまく予算配分をしていくべきものですから、同一の事業者に頼めば最適な配分も一緒に考えてもらえます。

また、後の項でも説明しますが、リスティング広告においてはクリックした先のページの巧拙も表示順位に影響するので、リスティング広告のことがわかっている事業者がwebサイト作成も行ったほうが良いのです。

リスティング広告の料金システムはとっても単純!

リスティング広告は、検索キーワードによって単価が異なります。多くの人が検索するキーワードは、人目に触れる確率が高いので単価も高くなります。

検索キーワードごとの単価は入札によって決まります。高い金額で入札するほど、目立つ場所に広告が表示されます。

また、リスティング広告はクリックされるごとに課金されます。
つまり、リスティング広告の料金=キーワードごとの単価×クリック回数となります。

自社でリスティング広告を出稿している場合、自社サイトにアクセスする際には間違ってリスティング広告のURLをクリックして閲覧しないようにしましょう。その分課金されてしまいます。

リスティング広告は、高い金額で入札するほど良い場所に広告が表示されると説明しましたが、もう一つポイントがあります。
「質の高い広告」を出稿すると、表示順位が上がります。これを「品質スコア」といい、広告の内容が10段階で評価されます。

リスティング事業者の中には、「品質スコア」を高めるノウハウが豊富なので、出稿費用を抑えることができる(=入札単価を低くしても、品質スコアで補うことができる)というのを売りにしている事業者もあります。

リスティング広告の運用を外部の事業者に任せている場合は、その品質を自社でチェックするためにも、品質スコアの高め方について把握しておきましょう。

では、どのような広告を出稿すれば品質スコアが高くなるのでしょうか。
ポイントは、ユーザーの気持ちに立って広告を作成することです。

あるキーワードを検索した場合、そのキーワードと全く関係のない広告が表示されてもクリックしないですよね。
或いは、表示された広告を読んで、どんな情報が書いてあるかわからなかったらクリックする気にもなりません。
また、クリックしたのに表示されたページがキーワードと関係がなかったらユーザーにとっては時間の無駄です。

つまり、品質スコアを高めるためには、この逆のことを行えば良いのです。

  • キーワードと関連性の高い広告を出稿する。
  • 広告文は、簡潔にユーザーの興味を引く文章にし、クリックしてもらいやすくする
  • クリックして表示されるページは、キーワードと関連性の高いページにする

この「品質スコア」は非常に合理的な考え方です。
検索エンジンの目的は、ユーザーに有用な情報を提供することです。そこで、ユーザーにとって有用な情報を提供できる広告ほど安い値段で出稿させてあげよう、という考え方に基づき、検索エンジンとしての品質とユーザーの利便性の両方を高める仕組みになっています。

色々な使い方ができるリスティング広告

リスティング広告は、シンプルな仕組みなだけに、様々な応用方法があります。
広告効果を高めるために、こんな活用方法はいかがでしょうか。

・期間限定のキャンペーンに活用する
期間限定のキャンペーンを告知する場合、紙媒体とweb媒体は絶対に連動させて行いたいものです。
そんなとき、紙媒体にキャンペーンのページにたどり着くための検索キーワードを書いておいて、その検索キーワードをリスティング広告で出稿するというものです。
キャンペーンが終われば、出稿をやめればよいので手軽です。
期間限定のキャンペーンでは、SEO対策が間に合わないのでこの方法がおすすめです。

・ターゲットを絞った広告出稿を行う
リスティング広告は、出稿する曜日や時間帯を限定することができます。
自社のターゲット層が、どんな曜日・時間にインターネットを閲覧するか把握していれば、その曜日・時間に絞ってリスティング広告を出稿することで費用を安く抑えることができます。

・注力したい商品やサービスに絞った出稿を行う
在庫が嵩んでしまった商品やチェーン店舗の不振店、或いはこれから売り出したい新商品など、一時的に売上を伸ばしたい商品やサービスに絞って出稿することも効果的です。

このことをSEO対策で行えば、上位表示させるまでに時間がかかるので機会損失する可能性があります。また、せっかく上位表示されてもユーザーに注目されなければ時間とお金を大きく無駄にしてしまいます。

リスティング広告であれば、すぐに検索キーワードに表示されるので機会損失の心配がありません。また、これらの商品・サービスが注目されなければクリックされず、費用もかからないのでリスク無くプロモーションすることができます。

まとめ

リスティング広告は、様々な戦略・施策に合わせた機動的な運用が可能である一方、検索キーワードごとにお金がかかってしまうので、予算が少なければたくさんの検索キーワードで表示させることは難しくなります。

一方、SEO対策の場合時間はかかりますがユーザーニーズに合ったコンテンツをしっかり作れば、自然とユーザーが検索しうる様々なキーワードとマッチしてきます。

SEO対策とリスティング広告は、似ているようでこのように性質が全く異なるものなので、自社の施策に鑑みて、上手に使い分けていくとよいでしょう。