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サイト運営者にとってSEOの重要性はいうまでもありません。
しかし、最近はSEO対策だけをやっていれば良い、という時代は終わりつつあるといえます。

 

そんな状況の中、注目が集まっているのが、MEO対策です。
SEO対策もMEO対策も集客力向上を目指して対策するのは同じです。

 

しかし、その対策方法には明確な違いがありますので、その違いについて比較していきます。
最終的には、適材適所でSEO対策とMEO対策を使い分けられるようになるのがベストです。

 

SEO対策とは

SEO対策とは、検索エンジンの最適化のことです。
検索エンジンの順位は、様々な要素から評価されています。

 

また、定期的にアルゴリズムが変化するので、SEO対策に終わりはないといえます。
現在の検索エンジンのシェアは、Googleがほぼ全てのシェアを獲得していますので、Googleの検索エンジンに対しての最適化と考えて問題ありません。
ちなみに、Yahooの検索エンジンも、アルゴリズムにGoogleのものが使われていますので、両方の検索エンジンに対して対策をすることができます。

 

MEO対策とは

MEO対策とは、マップエンジンの最適化のことです。
マップエンジンの場合は、検索結果にGoogleマップで位置表示されると共に、上位３サイトまでが枠に囲まれた状態でピックアップされます。

 

また、ローカル検索に対して、通常検索の結果の1ページ目上部に挿入されるかたちで表示されます。
そのため、MEO対策は、ローカルSEOとも呼ばれ、地域＋特定の検索ワードを狙って対策をするものになります。

 

SEO対策・MEO対策のメリット

SEO対策とMEO対策のメリットを両方の対策を比較しながら確認していきます。
両方の特徴を把握することは、適材適所で使っていくために大切です。

 

SEO対策のメリット

MEO対策とSEO対策を比較した場合のSEO対策のメリットは、広範囲に対して、一度に対策できるというものがあります。
ローカル検索に特化したMEOに比べ、SEOはあらゆる関連ワードに対して対策をすることができるので、各方面からの集客を期待できます。

また、各方面からの集客を図れるということは、潜在顧客に対してのアプローチをすることができるということでもあります。
これに対してMEOは、どちらかといえば見込顧客に対してアプローチするのが目的なので、その意味でもSEOは、広範囲にわたって集客効果を期待できるメリットがあるのです。

MEO対策のメリット

MEO対策は、見込顧客を狙って、ピンポイントに集客効果を高められるのがメリットです。
見込顧客を狙った対策なので、閲覧さえしてももらえれば、そのまま成約に至るケースも高いです。

 

そのサービスに対して興味を持っているお客様なので、該当サービスにとって、質の高い客を呼べるという点は、MEOの大きなメリットだといえるでしょう。

 

さらに、MEO対策はSEO対策に比べて、効果を得られやすいというメリットがあります。
SEO対策は、キーワードによっては、膨大な費用をかけて上位表示を狙います。
場合によっては、上位表示されない可能性あり、これまでの費用が無駄になってしまう可能性もあるのです。

 

その点、MEOは、確実というわけではありませんが、SEO対策よりは上位表示させやすいといえるでしょう。
その理由には競合相手の少なさも挙げられて、MEOの場合、通常検索ではなく、ローカル検索を対象にしています。

 

通常検索では全国のライバルを相手にする必要がありますが、ローカル検索は自社サービスが存在する場所の周辺地域だけにライバルが限られます。
どちらが上位表示させやすいかは明白でしょう。

 

さらに、MEOは短期間で効果を実感しやすいというメリットを持っています。
地域やキーワードにもよりますが、早ければ数週間程度で効果を実感できる可能性があり、1年以上の対策が必要な事も珍しくないSEOと比べると、即効性のある対策だといえるでしょう。

 

また、ローカル検索の場合、通常検索とは違い、様々な情報を検索結果に表示させることができます。
Googleの口コミサービスであったり、電話番号、Googleマップ上に所在地などを表示させられます。
さらに、導入費用は必要ですが、店内ストリートビューまで表示させられるので、通常検索に比べると、情報量が段違いに多いです。

 

Googleマップから客を呼び込める点も大きなメリットで、特にグルメなどの実店舗のあるサービスとの相性が良く、多くのお客さんがGoogleマップを使って、お店の所在地を検索しています。

 

SEO対策・MEO対策のデメリット

それぞれの対策にはメリットがあることがわかりました。
しかし、同時にデメリットも存在するので、メリットとあわせて覚えておきましょう。

 

SEO対策のデメリット

SEO対策のデメリットは、競合相手が非常に多いことです。
現在、ビジネスのためにサイト運営をしている人たちは、ほぼ全てがSEO対策を実施しているといえるでしょう。

 

また、熱心なサイト運営者は、SEO対策に膨大な費用をかけていますので、それらのサイト以上に良い場所に掲載させようと思ったら、必然的にそれ以上の費用が必要になってきます。
さらに、ビッグワードを狙う場合、大きなお金を使ったとしても新規参入者には厳しい状況となっています。

 

このように競合相手が多いということは、それだけ対策に費用がかかるということでもあり、これもSEO対策のデメリットといえるでしょう。
費用をかけても、必ず効果を実感できるわけではないというのは、MEO対策も同様ですが、MEOに比べ、SEOの方が、そのリスクは各段に高いといえます。

 

さらに、SEO対策には色々な手法がありますが、中にはペナルティを誘発してしまう対策もあります。
Googleにペナルティを受けて、検索順位を下げられてしまうと、サイトが消滅したといっても過言ではない状況で、危機的な状況ともいえるでしょう。

 

普通にSEO対策をしている分には、ペナルティを受けるリスクも少ないですが、ブラックハットSEOと呼ばれるような極端な手法を取っている場合、リスクが高くなってしまいます。

 

また、SEO対策の大きな欠点には、ランニングコストがあります。
費用をかけてSEO対策をして、上位表示に成功したとしましょう。
しかし、SEO対策はそこでは終わりません。

 

上位表示に成功した後は、上位表示を維持する対策が必要になり、需要の大きなキーワードであればあるほど、それが顕著になります。
さらに、SEOは、基本的に数日や数週間で効果は出ません。

 

早くとも数カ月、キーワードによっては半年から数年が必要なこともあり、結果が伴わない状況、費用をかけていかなければならない不安もデメリットです。
SEO対策のデメリットを総合的に加味してみると、費用対効果を吟味した上で、どのレベルまで対策をするのかの判断が難しいというのも欠点だといえるでしょう。

 

MEO対策のデメリット

MEO対策のデメリットは、地域によって、難易度に差があるという点です。
基本的には、SEO対策より上位表示の難易度は低いのですが、その地域が激戦区だった場合、当然、ローカル検索でもしれつな順位争いが行われています。

また、SEOとMEOでは、1ページ目に表示される数が違います。
通常検索の場合は、大体8～10位までにチャンスがあるのに対して、ローカル検索では上位3位に限られます。

 

そのため、MEO対策の恩恵を最大限に得るためには、上位3位以内に入る必要があるのです。
ローカル検索において3位と4位では、集客力に圧倒的な違いがありますので、3位以内に入れるかどうかがポイントになってきます。

 

このことから、上位表示を狙うサービスの対象地域に強豪といえる存在が3社以上存在すると、途端に難易度が高まる性質を持っているのがMEO対策であり、それがそのままデメリットともいえるでしょう。

 

さらに、ローカル検索とサービスの相性についても確認しておきたいところです。
グルメやサロンといったサービスは、非常に相性の良いサービスなのですが、地域性が重視されないサービスは、ローカル検索に弱くなります。

 

例えば、弁護士などの士業系のサービスは、選ぶ際に地域性が加味されにくいといわれています。
これらのサービスは、地域特化型というよりも、純粋に能力が重視される傾向があるので、MEO対策との相性がそれほどよくはないといわれています。

 

また、実店舗より、ネットサービスの方が発展しているジャンルもそこまで相性はよくないといえるでしょう。
このように、ジャンルによっては、MEO対策で上位表示に成功しても、十分な集客効果を期待できない、という欠点もあります。

 

まとめ

SEO対策は、単体として考えれば、メリットはたくさんあります。
しかし、MEO対策と比較した場合、MEO対策のメリットが目立つことに気づいたのではないでしょうか。

 

ただ、MEO対策で上位表示させたからといって、SEO対策が全く必要なくなるわけではありません。
SEOには、対象サイトの検索エンジンから見た、基礎評価を高める意味合いがあります。
MEOの対象となるローカル検索も、その基礎評価が土台になっています。

 

そのため、理想はSEOもMEOもまんべんなく行っていく方法で、そうすることで検索エンジンから見たサイトの地位をより確固たるものにできます。
また、SEO対策では、ほとんど効果が見込めないものの、MEO対策なら十分に上位表示できるというパターンも多いので、どちらに費用をかけるのか、という判断も重要になってくるでしょう。

 

自社の運営するサービスが、グルメ系だったり、地域に特化したサービスの場合、MEOの恩恵は大きいので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。