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はじめに

SEO対策とリスティング広告は、どちらも集客に関する事柄です。
そのため、SEO対策とリスティング広告を一緒にしてしまいがちですが、この2つには明確な違いがあります。
それぞれの違いを理解して、効果的に使い分けていきたいものです。

リスティング広告とは？

リスティング広告とは、検索連動型広告を指していて、検索エンジンの検索結果に連動して広告が配信されるものです。
最もわかりやすいのが、googleの検索エンジンで検索した際に、トップページの上位に表示される「広告」表示付の検索結果です。

これらの検索結果は、googleに評価されて上位表示されているわけではなく、広告枠を購入することによって、表示させているのです。

また、本来リスティング広告には広い意味があり、上で紹介した検索連動型広告を指す場合も多いですが、厳密にいえばディスプレイ広告も含まれます。
しかし、SEO対策と比較する場合は、検索連動型広告を指していることが多いので、前後の説明を吟味した上で、何を指しているか把握しましょう。

SEO対策とは？

リスティング広告は、広告の種類でしたが、SEOは広告ではありません。
S＝Search、E＝Engine、O＝Optimizationの頭文字を組み合わせた言葉で、検索エンジンの最適化のことです。

現状では、主に検索エンジン最大手のgoogleに対しての最適化を指した言葉になっています。
また、検索エンジンはgoogleの他に、Yahooも有名ですが、Yahooの検索エンジンも、googleのアルゴリズムを利用していますので、どちらか一方を対象にした対策をする必要はありません。
一説には、googleとYahooの検索エンジンは、シェアの9割以上を占めているという情報もあります。

検索エンジンは、システムが自動的にサイトを評価して、ユーザーにとって意義のあるサービスが優先的に表示されるようになっています。

そのため、検索エンジンに価値の高いサイトであると評価してもらうための対策がSEO対策になります。
対策の一例を挙げると、すでに検索エンジンからある程度の評価を獲得しているサイトの被リンクを獲得する。
検索ワードと関連性の高いワードがページ内に程良く散りばめられている、などです。

SEO対策とリスティング広告の違い

SEO対策によって上位表示されたサイトとリスティング広告に出稿したサイトの表示場所は、同じページ内です。
しかし、どのような経緯で表示されているかを考えてみると、全くその過程が違うことがわかります。
ここでは、SEO対策とリスティング広告の特徴を踏まえた上で、それぞれの違いについて紹介していきます。

リスティング広告の特徴とメリット

リスティング広告の特徴とメリットで大きいのは、広告枠さえ購入すれば、閲覧者に対して、すぐに自社サービスをアピールできる点です。

リスティング広告は、クリック課金型という料金体系になっていて、広告をクリックされた数に応じて、料金が決まっていきます。
また、広告が表示される位置については、入札制が導入されていて、入札額が多い利用者から優先的に目立つ位置に広告が掲載されます。

リスティング広告なら、料金を支払ったものの、ユーザーに表示だけされ、クリックされない、という状況を防ぐことができます。
また、確実に検索ユーザに露出できることから自社商品に絶対的な自信を持っている広告主にとっては、非常に有用性の高い広告となるでしょう。

さらに、リスティング広告がその他の広告との差別化に成功している点が、検索結果に違和感なく表示される点です。
検索エンジンを利用する一般ユーザーの中には、検索エンジンの仕組みを知らず、リスティング広告という言葉を知らないユーザーは多数います。
そのようなユーザーにすれば、検索結果なのか、リスティング広告なのかの区別がつかないのです。

広告というだけで一歩引いてしまうユーザーは多数いて、そのようなユーザーに先入観を与えず、クリックしてもらえるのは、リスティング広告の大きなメリットだといえるでしょう。

SEO対策の特徴とメリット

リスティング広告とSEO対策を比較した場合のメリットとしては、費用をかけずに、検索エンジンの上位表示を目指すことができる点です。
検索エンジンの仕組みをある程度知っていれば、自分たちでも対策をできるのがSEO対策です。
そのため、費用をかけずに、集客を図ることができます。

また、リスティング広告は、特定ワードを決めて、ピンポイントに集客を狙っていく方法です。
そのため、集客できる層の幅は、より狭くなってくるといえるでしょう。

一方、SEO対策は、特定ワードはもちろんですが、それに関連したワードからの流入を狙える手法でもあります。
検索エンジンが自動で、その検索ワードに関連性の高いサイトを表示してくれるので、検索エンジンにそう判断されさえすれば、全く狙っていなかったワードからの流入も考えられるというわけです。

このようにSEO対策は、リスティング広告に比べて、より広いワードから集客できる可能性のある対策です。

しかし、SEO対策には注意しなければいけない点もあって、あくまで無料でも対策することも可能という点です。
SEO対策は、競合相手が多いワードであればあるほど、上位表示が難しくなってきます。
当然、競合他社もSEO対策に力を入れてきますので、無料の対策だけで、上位表示させるのは至難の技です。

そのため、競合相手が多いワードのSEO対策については、専門業者を使うのが一般的で、必ずしも無料で効果を出せるわけではない点を覚えておきたいところです。
さらに、このようなワードは、継続的なSEO対策が必須で、常に競合他社と競っていかなければならないことも忘れてはなりません。

費用面において、SEO対策とリスティング広告のどちらが優れているかは、その状況によって、全く変わってきます。

SEO対策かリスティング広告どちらを選ぶ？使い分け方

SEO対策とリスティング広告のメリットや特徴を把握したら、どちらを選ぶかを考えてみましょう。
まず、大前提として、効果的に集客を行っていきたいなら、SEO対策とリスティング広告は両方利用すべきです。
適材適所で使い分けることができれば、どちらか一方を使う場合に比べ、より良い結果を得られるはずです。

効果の出る期間で選ぶ

SEO対策とリスティング広告は、効果が出てくるまでの期間が全く違います。

リスティング広告は、広告枠さえ獲得してしまえば、すぐに効果が発揮される即効性の高い対策です。
逆に、SEO対策は、すぐに効果が発揮されるということは、まずありえないと思ってください。
特に競合相手の多いワードにもなると、半年や1年をかけて、上位表示まで持っていくような根気が必要です。

対象商品やサービスがトレンドに関連したものである場合、半年から1年という期間は待ってられませんので、即効性のあるリスティング広告で露出度を高める、というような使い方ができます。

また、SEO対策の効果が発揮されるまでの間を、リスティング広告でカバーするのも良い方法です。
短期的にはリスティング広告で収益を上げ、長期的にSEO対策で軌道に乗せることができれば、効果的な集客を期待できます。

SEO対策では良質な被リンク数も大切だといわれています。
良質な被リンクの条件には、自然な被リンクも含まれていて、閲覧者が対象サービスを良いと思い、誰かに紹介するためにリンクも該当します。

つまり、質の高いSEO対策を行うためには、ある程度、そのコンテンツを消費者に知ってもらう必要もあるのです。
その知名度を獲得するためにリスティング広告が役立ちます。
こう考えると、SEO対策とリスティング広告は、どちらも相性の良い事柄になっており、両方を適材適所で使い分けることによって、相乗効果を得られます。

露出さえすれば売れる商品

リスティング広告と最も相性の良い商品は、人に見てさえもらえれば必ず売れるというくらい、自信のある商品です。
どんな良い商品も、人に知ってもらって初めて売れます。
そのため、良い商品であればあるほど、リスティング広告で目立たせることができれば、成果に繋がる可能性が高いのです。

ビッグワードから見る比較

ビッグワードを中心にして、SEO対策とリスティング広告を比較した場合にも、使い分けができることがわかります。

ビッグワードで直接集客を狙っていく場合は、リスティング広告がおすすめです。
SEO対策でビッグワードを狙う方法は、大金を支払ったとしても確実性がありません。
その分、リスティング広告は、入札でライバルよりも高い金額を掲示できれば、集客を図ることができるのです。

逆にSEO対策の場合は、ビッグワードに関連したワードでの集客に向いています。
ビッグワードにプラスして、何らかのワードを設定して、SEO対策をするのです。
ビッグワードのような集客力の高いワードは、そこから派生するワードも豊富なので、そこをSEOで狙うことによって、限られた費用で効率的に集客ができるというわけです。

まとめ

SEO対策とリスティング広告の違いについてわかったのではないでしょうか。
また、両方を上手く使い分けることによって、効果的な集客が見込めることも理解できたかと思われます。

最近は、リスティング広告だけではなく、SEO対策にも費用をかけるのが当たり前になっていますので、限られた予算で上手く効果を出すために、上手な使い方をしたいものです。
期間によって使い分けるのもよいですし、商品の性質によって使い分けるのもよいです。

SEO対策とリスティング広告は一長一短で、どちらが優れているという明確な理由はないので、それぞれの状況に合わせて適材適所で使いこなしていくのが、賢い方法ではないでしょうか。