検索エンジンの上位表示を目指しているなら、検索ユーザーが求めるコンテンツを作成することが早道です。
Googleのアルゴリズムは年々進化していて、今ではかなりサイトの質を見極められるようになっているといわれています。
これは、検索エンジンが検索ユーザーの意図をくみ取れるようになってきたということでもあります。
今回は、そんな検索ユーザーの意図をくみ取って、検索エンジンに上位表示させる方法を探っていきます。
SEO対策でユーザーが求めるコンテンツは、なぜ重要かを考えてみると、Googleが小手先だけの検索エンジン対策を評価しにくくなっているからです。
一昔前のSEO対策といえば、被リンク数の比重が大きかったのですが、最近は被リンク数だけで押し切るようなSEO対策は、ほとんど通用しなくなっています。
被リンク数は、ある意味で信頼の尺度にもなりますので、全く重要でないといえば嘘になります。
しかし、サイトの質が伴わない状態で、被リンクばかり多くても、検索エンジンの上位は狙えないといえるでしょう。
以前に比べて、被リンクを含む、小手先のSEO対策が通用しにくくなっているとすれば、現在有効なSEO対策はコンテンツの質を高めるような対策だといえます。
Googleの検索エンジンは、日々進化していて、少しずつサイトの内容からサイトの質を見極められるようになっています。
もちろん、完璧に見極められるわけではありませんが、質の高いコンテンツは、ユーザーにとって有益なコンテンツであるともいえますので、まさにGoogleの掲げるお客様第一主義に通じる部分があるのです。
このことからも、今後は質の高いコンテンツ、つまりユーザーが求めるコンテンツの重要性は、より高まっていくといえるでしょう。
ユーザーにとって質の高いコンテンツ、役立つコンテンツ、という部分を掘り下げていくと、それはユーザーのニーズに応えられるコンテンツであることがわかります。
ユーザーのニーズに応えるための第一歩は、ユーザーのニーズを知ることだといえます。
ユーザーのニーズを知るためには、まず、サイト運営者がユーザーの立場に立って考えてみる必要があります。
例えば、「コーヒー」と検索するユーザーがいたとします。
この場合、コーヒーが何かを知りたくて、コーヒーと検索している人は、ごく少数だといえるでしょう。
多くの場合、美味しいコーヒーを飲めるカフェを探していたり、雰囲気の良いオシャレなカフェを探しているユーザーであることがわかります。
それを反映するかのように、Googleでコーヒーと検索すると、その地域に関連したコーヒーショップが検索結果の上位を占めることになります。
また、ここで注目したいのが、全国で有名なカフェをランキング順に掲載しているのではなく、あくまでも検索した人の地域に関連したコーヒーショップが表示される点です。
これこそがGoogleがユーザーニーズを大切にしている証明でもあり、札幌のカフェを探してコーヒーと検索したユーザーに対して、東京のカフェを紹介しても意味はないのです。
ましてや、そのようなユーザーに、コーヒーとは何かを紹介しても、興味を示してもらうことは難しいでしょう。
Googleがユーザーに対してかなり配慮していることがわかったかと思いますが、これはサイト作成者もユーザーに配慮することによって、Googleに評価してもらえる可能性が高くなることの証明でもあります。
上で挙げたようにコーヒーという検索ワードで上位表示を狙うなら、ユーザーの関心が高いカフェなどを中心に、題材を選ばなければ、多くのユーザーのニーズに応えることは難しいといえるでしょう。
ユーザーのニーズを調べるためにおすすめなものに、検索エンジンの関連ワードがあります。
これは、無料で調べることができ、最も簡単な方法だともいえるでしょう。
Googleには、キーワードを検索窓に入力した際に、ユーザーがよく検索するであろうワードを表示するサジェストという機能があります。
また、サジェストの他に、検索結果の下部にも表示されています。
これらのワードは、メインワードに関連するワードの中で、検索ユーザーが特に興味を持っているとGoogleが認識しているワードです。
つまり、Googleは関連ワードにはニーズがあると理解しているので、当然、これらのワードを含むページは、上位表示されやすくなります。
また、YahooもGoogleと同じ検索エンジンを導入していますが、Yahooの関連ワードは、Googleとは違った集計で表示させています。
しかし、ユーザーが求めているワードには違いないので、こちらも同時に参考にするとよいでしょう。
サーチコンソールは、サイトオーナーのためにGoogleが無料で提供するツールです。
SEO対策で上位表示させるための情報が集約されているコンテンツともいえて、検索ユーザーのニーズを知るためにはピッタリのツールです。
上で紹介した関連ワードでは、あくまでも上位の関連ワードまでしかわかりません。
当然、ライバルも関連ワードには注目していますので、関連ワードを含めたからといって、簡単に上位表示できるわけではないのです。
そのため、競合相手の多いジャンルでは、検索ユーザーの意図をより深く知ることが大切です。
そこで役立つのがサーチコンソールというわけです。
サーチコンソールは、アクセス解析ツールでもあるのですが、サイトにアクセスがあったキーワードだけではなく、アクセスがなくとも、検索時に自分のサイトが候補に挙がった状態まで監視してくれます。
そのため、特定のワードにおいて自分のサイトが何位なのかを、検索ワードのニーズを踏まえた上で、確認することができるのです。
ここまで紹介したことを踏まえて、検索エンジンに上位表示させるためには、何をすれば良いのかを考えていきます。
Googleは、検索順位を決める時に、そのキーワードに対して競合しているサイトの中から、オリジナルコンテンツを評価する傾向にあるといわれています。
特定の検索ワードに対して、ある程度、内容が似通るのはしかたがありません。
そのため、キーワードに関する情報をある程度網羅していることに加えて、その上で、オリジナルコンテンツを提供しているかが重要なのです。
いくらオリジナルコンテンツとはいっても、競合サイトと比べて、内容が圧倒的に不足しているのでは評価されにくくなってしまいます。
被リンクについては、以前ほど重要性はないといわれています。
しかし、ページ評価において重要な基準である可能性も捨てきれず、自然と被リンクを獲得できるページというのは、ユーザーのニーズに応えられている質の高いページだからです。
業者に頼んで、質の低いサイトから大量の被リンクなどを獲得する必要はありませんが、自然と被リンクが増えていくような充実した内容のページ制作を心がけたいものです。
ページタイトルについては、SEO事情が劇的に変わった現在においても、以前より重要性は変わらず高いといえるでしょう。
ページタイトルが検索ユーザーにニーズに寄り添ったものでなければ、検索エンジンからの流入は難しく、基本中の基本ともいえるので覚えておきましょう。
また、上位表示させることができても、ユーザーの目を引きつけるようなタイトルではなければ、クリックしてもらえない可能性があります。
そのため、ページタイトルについては、システムと検索ユーザーの両方にアピールする必要があるでしょう。
検索エンジンの上位表示を目指すなら、定期的な更新は必要不可欠です。
Googleはページを評価する際に、そのサイトがいつ作成されたものか、そして、最新の更新日はいつかを基準にしています。
Googleのクローラーは、絶えずネット上を巡回していて、今ではかなりの高頻度で、サイトの更新を確認するようになっています。
そのため、サイトに更新があれば、Googleはしっかりと理解してくれます。
投稿した日が新しいばかりがサイトの評価基準ではありませんが、ひとつの評価基準としてGoogleに確認されているのは事実なので、定期的な更新は必要になってくるでしょう。
また、定期的な更新には、ページ内容の拡充や新ページ作成も含まれますので、より多くのページで上位表示を獲得しやすくなる効果も期待できます。
これはSEO初心者が陥りやすい罠なのですが、検索エンジンの上位表示を狙うために、あれもこれもキーワードを詰め込んでしまう場合があります。
例えば、「自動車」と「青汁」というキーワードをひとつのサイトだけで上位表示させようとすると至難の技でしょう。
Googleは、メインワードを軸に、関連ワードを含む内容を深く掘り下げているページを評価する傾向があります。
そのため、あれもこれもキーワードを詰め込むと、内容の薄いサイトと評価されてしまう可能性が高くなります。
上位表示を狙うなら、最初にユーザーのニーズをしっかりと把握して、メインワードを設定し、そこから関連ワードを使って、どうページ内容を拡充していくか、計画を立てた上で制作していくとよいです。
検索ユーザーが求めるコンテンツを把握して、記事を上位表示させる方法がわかったのではないでしょうか。
検索ユーザーの意図をくみ取ったサイトづくりは、ユーザーからも検索エンジンからも評価されやすいです。
これはSEO対策の王道ともいえる方法なので、小手先の技に頼るのではなく、ユーザーに質の高い情報を提供して、ユーザーに評価されるコンテンツを目指しましょう。
そうすることが、上位表示にも繋がっていくのです。